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その着物、そのまま着て大丈夫?着る前に見てほしい3つのポイント

登録日:2022.03.31

着物の手入れ

こんにちは、きもののいわきです!

当店では着付のお手伝いもしているのですが、事前にお着物のお持ち込みをおすすめしております。

その理由としては忘れ物の防止もあるのですが、もうひとつとっても重要な理由としてお着物のコンディションを見せていただくためです。

ご家庭でも確認しやすい3つのポイントを紹介させていただきます。

 

 

着物の大敵、カビ

着物 カビ

タイトルの通り、カビが生えているお着物をお持ちのお客様もいらっしゃいます。

実は着物のカビは洋服のカビより厄介で、水洗いや除菌スプレー、通常の漂白剤が使えない上に色落ちやシミを作るというとっても困ったもの。

そして皆様ご存知の通り、カビは湿気の多いところを好みます。

タンス、衣装箱に入れっぱなしで着る時に見てみたらカビだらけ、というケースがほとんどです。

ですので着る前に(特に長く保管していたお着物に関しては)

・変な斑点がないか?

・白い粉のようなものがついていないか?

※白カビの斑点の例(株式会社パールトーン様より画像提供いただきました。)

着物 カビ

・カビ臭くないか?

を確認することをおすすめします!

 

 

前回着たままはNG!シワ

きもの シワ

実は着物のシワ、結構しぶといんです!

「ちょっとシワがあるけど、着ていれば伸びるでしょ。」

そんなことはありません。

せっかくの着姿がもったいない!

シワの有無もぜひ、着る前に確認していただきたいです。

「前回着た後の畳み方が不安」「自己流で畳んでしまった」

心当たりのある方は是非見てみてください!

 

 

 

過ぎたるは及ばざるが如し?防虫剤の匂い

保管の際しょうのうや防虫剤を入れ過ぎている方は、お着物にその匂いが強烈にうつってしまいがち。

美しい着姿なのに、近づくとツーンと匂いがしてしまうことも。

きもの におい

そうなると特に食事の席などでは居づらい思いをしてしまうかもしれません…!

お着物の保管に関しては、防虫剤や乾燥剤は「適量」が大事です!

 

 

着る時に慌てないための普段の対策

ここまで読んで頂いた方の中には「うちの着物ももしかして…」「保管方法が不安になってきた…」という方も多いのではないでしょうか。

そんな方のための対策がこちらです。

 

・乾燥剤を使う

カビ予防のために乾燥剤の活用をおすすめします。

特にシリカゲルの繰り返し使えるタイプですと、経済的です!

 

・タトウ紙を定期的に交換する

きもの たとう紙 きもの たとう紙

着物が包まれている「タトウ紙」は除湿の効果がありますが長年使っていると湿気でタトウ紙が劣化し、逆にカビの原因になることも。

定期的に交換することがベスト。

特に黄色、茶色いシミがあるタトウ紙は注意です!

 

・呉服店にお持ち込み

お仕立てしてから、またはクリーニングしてから着ていないお着物でも保管状況によってはカビ、変色発生の可能性があります。

不安な方はお持ち込みがおすすめ。

クリーニングが必要かどうか、保管方法など真心を込めてお伝えさせていただきます。

 

 

きもののいわき

 

 

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